選曲の妙

例えばローズパレードの一場面を思い浮かべてみて下さい。 ぢぢブロ読者であれば、ほぼ自動的に橘の演奏シーンを想起する事でしょう。 いえ、真っ先に浮かんだイメージが他校でも、別に良いんですけどね。 普通はぢぢブロの空気読んで「橘」って答えといた方が、角が立たないでスムーズに進行しますよね! ね!(←謎の圧力)

じゃあ、次は他校の演奏シーンを思い浮かべてみて下さい。 ぢぢいは橘以外なら断トツで東邦高校がお気に入りだから、彼らのエル・クンバンチェロの思い出にどっぷりと浸っときます。 東邦はあと……レディ・ガガの曲もやってたよな……曲名知らんけど。 それとファイアーボールも東邦が先にやってたし。 あとは………えっ!?パレードで覚えてる曲、その3曲だけかも???  そうやって考えてみると、日本代表の歴代ローズ参加校の強く印象に残っている曲って、思いの外少ないのではないでしょうか? ましてや橘のように聴き覚えのある曲のフレーズが次々と繰り出されるバンドなんて皆無です。 

毎年さくらパレードで新曲をお披露目される度に感じる事ですが、例えばディズニーメドレーの中には全く聴いた事のない曲も多数含まれている(特に近年の作品に縁遠いぢぢいにとっては、ほぼ全曲が不明曲で完全にお手上げです)筈なのに、妙に耳なじみが良くてすぐに気に入ってしまう曲ばかり。 まぁ、ディズニー映画となると製作費もそれなりに……でしょうから、主題曲にもそれぞれ力が入っているんだろうとは思いますが、そもそもそんなディズニーメドレーという黄金律をあらかじめ組み込んでいる時点で、彼らのパレード曲のチョイスはほぼ成功していると言って良いでしょう。 しかし、毎年ウザい年代のファン(←お前もだよ)を爆発的に増やし続ける要因(正直に書くと”元凶”か?)は、橘のもう一本の柱である巧妙に仕掛けられた懐メロの方なんですよね。 橘の選曲の真髄は、この親父ホイホイ路線に尽きます。 上手いとこ突いてくるんですわ、これが。 古過ぎてもわざとらしいし、新し過ぎてもついていけないしで、おっさん達にとってのストライク・ゾーンは極めて偏狭でワガママそのものなんですが、橘はそんな障害を物ともせずに美味しく絡んで来るから困るのさ。 何か泣かせるツボは全部お見通しみたいな感じで腹立たしい限りですけど、いいよもう……好きなように手玉に取って貰おうぢゃねーか。 昨年のトリステーザ、今年のサー・デューク、どちらも聴き馴染んだ曲なのに、橘のレパートリーとして聴かされると「うわー、そう来たか! 今回もやられた~!」みたいな出し抜かれた感が凄くて、毎年幾分凹みます(笑)。 何か読めそうで読めない……。 そして更にぢぢいには思いもよらない視点からの緻密な分析で、フルボッコにされた気分を味わったのがJRさんのオレンジブックでした。 これを読むと毎年の選曲がジャンルの均一化と言う面でどれほど綿密に練られて来たかが解明されていて、思わず目からマナコがポロリ!でした(←ヲイ)。 凄いわJRさん……。 本当にぢぢブロには魑魅魍魎が跋扈してるから、みんな油断してると尻子玉抜かれますぜ~♨

そんな親父殺しの選曲の中に、もしも皆さんのお気に入りの1曲を潜り込ませる事が出来るとしたら、どんな曲を選びますか? 勿論、ちゃんと橘のイメージに合った曲ってのが最低条件だから、間違っても山崎ハコの【懺悔の値打ちもない】とか選択しないようにしてね。 ソッコー却下だよ。 ぢぢいが妄想全開で選んでみたのはカウシルズ【雨に消えた初恋】です♨ うひひひ~、思春期真っ只中みたいな甘酸っぱいタイトルだけで、もう死にそうずら(赤面)。 ぢぢいが小学校から中学校に上がる頃のヒット曲だから、もう半世紀も前の懐メロ……ちょっと古過ぎかな~とも思ったんだけど、111期だって同じような時代のオブラディ・オブラダを演ってたし、ギリギリセーフって事でひとつ。 歌詞にはうっすらと切なさ風味もあるものの、曲調はハッピーでずーっと好きなんだよね~♨ どーだ!ミーハーだべ!(笑)

あーダメだ……やっぱり最後に路外逸脱しないと、何かやり残した感が尾を引いて心が痛む(←根本的に勘違いしてる)。 この間YouTubeで観たバンドゥーラの動画が、ず~っと引っ掛かってて貼らずにゃおれん。 ぢぢいの心のような繊細で清らかな透明感、エエ❤