ギブソンの経営危機

先日、ネットニュースを読んでいてアメリカの代表的なギターブランドであるGibsonが現在経営破綻の危機にあるというニュースに愕然とした。 今も昔も楽器メーカーとして最も著名なGibsonとFenderは、楽器造りに対するポリシーこそ対極と言える程掛け離れているものの、不動のライバルとして将来的にも共に王座に君臨し続けるものと、ごく当然のように信じていた。 確かにここ10年程を見渡してみても、ロックバンドという形態自体が随分下火になっているし、すんなりと思い出せるような新たなビッグネームのアーティストも登場していない。 とは言え、あのギブソンが経営危機? 一体何の話だ? どこのギブソンだって?と混乱するばかりである。 現行ギブソンのラインナップは15~30万円前後のレギュラーラインと、40~100万円以上にもなるカスタムショップの2本立てで、ビギナーからプロユーザーまでぬかり無くカバーしている。 品質はカスタムショップ製のギターについては、ギブソン黄金期(1950~1960年代)に肉迫する造りで悪くない。 ビンテージとの決定的な違いはシーズニングも含めた使用材のクオリティだが、これは現行のギブソンが悪い訳ではないと思う。 むしろ、黄金期のギブソンの方が奇跡的に良過ぎたのだ。 現在では血眼になって世界中を飛び回って探しても、当時のような理想的な木材は確保出来ないだろう。 一方、レギュラーラインは…正直言ってイライラするタイプのギターもそこそこ混じっている印象だ。 私自身は過去に9本のカスタムショップを入手し その内3本を手放したが、単純に相性の問題で別に悪いギターだった訳ではない。 ただ、やはり確かにカスタムショップはビンテージでもない割に、ビンテージの価格設定を見習っているのかと悪態をつきたくなる値段だと思う。 それでもやはりビンテージよりは遥かに安いのだが。

今回のニュースを読んでいて真っ先に頭に浮かんだのは、ギブソンが数年前にCIAかFBIの捜索を受けてストックしていた指盤材(ローズウッドやエボニー)を大量に没収された事件だった。 確か輸出入品目の規制を定めたワシントン条約に抵触したとかで、当時そこそこ話題になったと記憶している。 その結果、使用出来る指盤材が慢性的に不足する事態となり、苦肉の策としてベイクド処理をしてそれらしい見た目に仕上げたメイプルを代用し始めたが、やはり評価は芳しくなかったようだ。  その時期、私は次第に音楽から遠ざかりつつあったので、その後ギブソンがこの問題にどう対応したのか、現在はどうなのかも全く知らずにいたのだが、逆にそんな状況だっただけに 突然のニュースから受けた衝撃も甚大だった。 やはりギブソンは不滅の王者であって欲しい。

このブログを始める時に自己紹介代わりに『エレクトリックギターに対する歪んだ愛情』について軽く触れておいたが、今日はその話をして行こうと思う。

私とギターの関わりはお決まりのパターン通り、思春期の頃に始まった。 クラプトンやヘンドリックスに憧れて、ギターのヘッドに煙草を挟んでみたりしたのも定石通りだが、思い出すと恥ずかし過ぎて誰でもいいから当時の私を射殺して欲しいと思う。 あなたも思い当たる節あるでしょ? 笑わないから、ギターを抱えて鏡に向かってあなたが何をしたか正直に言ってごらん(笑)。 大丈夫、誰もが通るほろ苦い青春の思い出ですから(笑)。

で、私のギター愛が病的にねじ曲がった切っ掛けだが、ここでようやく話が本日のテーマに繋がる訳である。 そう、ギブソン…元凶はコイツだった。 私が最初にギブソンを入手したのは30歳前後の頃だったと思う。 当時、次第に人気が高まりつつあったビンテージのレスポールに押される形でリリースした復刻版『レスポール80ヘリテージ』というモデルで、現行のヒストリック等に比べると余り復刻し切れていないような不完全なレプリカではあったが、音は素晴らしかった。 夢見ていたギブソンを手に入れてみると、何だか変に落ち着いたような、妙な具合に燃え尽きたような心境になって、余りギターを弾かなくなってしまった。 と言っても興味を失った訳ではない。 ギターという楽器そのものに対しては相変わらず情熱だか執念だかよく分からない感情が渦巻いているし、今突然目の前からギターが消えたら恐らく自分は生物学的に終わるとさえ思う。 きっと心臓の鼓動付きの鉱物みたいな存在になるのだろう。 ただ、今更弾かなくても別にいいかな、というか盆栽みたいにボンヤリ眺めたり抱えたりしてたら、何かもうそれだけで幸せなのである。 撫で回してみたり分解してパーツ交換してる時の方が楽しいような気もする…。 多分、自分は元々 プレイヤーというよりコレクター寄りの人間だったに違いない。 いい歳の爺さんだし、もうこのままリタイアで上等だわ…と思っていたのだが、 例のオレンジ色の集団が暴れ回っているのを見て、ぢぢいは覚醒してしまった。 デカい音を出しにスタジオに行こう。 ぢぢいの徘徊と言いたきゃ言えばいいさ。 

 

何かもう毎日のようにブログの設定あれこれが上手く行かなくて心折れそうだし、今日こそギター弾こうと決意してとりあえずギターの前に座ったらよだれ垂らして寝てるしで、何もかも おーまいがーっ!! な状況だけど負けんぞー!(←全部自分のせいやんけ…) とりあえず昨日からようやくこのブログがGoogleの検索に引っ掛かってくれるようになってぢーちゃん嬉しいO(≧∇≦)o  ずっとどこの検索エンジンからもシカトされて、心のすき間風がキツ過ぎて凍死するとこだったわ。 だけど頑張って良かったよー! おかげ様で、ほらっ こんなに反響のコメントが……無い……1件も……(泣)。 

さて今回はブログのタイトルに思い切り背いて京都橘の話題が皆無だったんですが、それも余りにもアレだし最後に取って付けた感満載の雑感など。 前回のローズパレード(〇ラっちゃ先輩時代)参加時のパサデナ・ディズニーランドの動画を初めて観た時、夜のパレードで薄暗かったのもあってガッツリ日焼けしてた横山コーチが誰だか分からなくて、てっきりディズニー側から派遣された黒人のドラムメジャーなんだと思って観てました。 それにしても〇ラっちゃ先輩いるのに…監視の為に張り付いてるのかなーとか、校旗の後ろからぐいぐい圧迫して来るよなー、やっぱりアメリカって怖い所だなーとかアホな事を考えてました。 どうもすいません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo