卒業と入学と…

さて、前回も書いた通り早速だけど京都橘である。 You Tubeで彼女達の動画を適当に選択して頂きたい。 ポテチ食いながらスマホ弄ってるキミ、画面ギトギトぢゃないか! そらヤベーだろ!  動画を選んだら注目して欲しいのはコメント欄だ。 毎回必ずと言って良い程の頻度で、泣きました・涙しました・ええ号泣しました みたいなオヤジ共の悲痛な声が紛れ込んでいるのである。 ね、居るっしょ? は? 居ないだと? …もーいい! キミにはガッカリだ!
このようにオヤジを泣かす柑橘系悪魔共の鬼畜な所業に納得して頂けたと思うが(←何て雑な展開なのだろうか)、何故毎回オヤジばかりメソメソ泣くのか? 逆に何故BBAは泣かないのか? という点について深く考察してみた結果、一つの仮説を導き出すに至った。 名付けて[ぢーちゃん達は孫ムスメがメンコくてしゃーないから説]である。 説得力あり過ぎだから納得して頂けたに違いない(←おい)。 え? じゃあBBAはどーなのって?…もーいいっ!! キミらには本当にガッカリだよっ!(←答えれ)

3月。 年度替わりの時期である。
新しい出会いに期待が高まる一方で、切ない別れの季節でもある(゚ーÅ)ホロリ 先日You Tubeでオレンジカフェさんがアップロードしたローズパレード報告演奏会を聴いて又しても泣かされた。 ドラメの〇onさんが義足で頑張り通したflの〇laraさんの3年間を労う言葉を掛けている内に 感極まってしばし絶句……長い長い沈黙……あー駄目だー貰い泣きするー、やめれー苦しー死ぬー…(号泣)。
tpやスーザのお兄ちゃん達も卒業なのかな? いつもシロフォンとマルチタムで髪振り乱して大暴れしていた〇ippiさんも居なくなると火が消えたように寂しくなりそうです。 膝の故障に泣いてローズパレードの一部にしか参加出来なかったカラーガードさん、バンドフェストでもパーカス隊の傍らにしょんぼりと佇む姿が余りにも切なくて胸が痛みました。 悔しい思いをした分、神様はいつかきっと帳尻を合わせてくれますよ。
114期の皆さん、3年間本当にお疲れ様でした。
バンドフェストやローズパレードでのあなた達のパフォーマンス、最高でした。 日本の代表として頑張り抜いたあなた方を誇りに思います。

同じくオレンジカフェさん投稿の関西ステージマーチングフェスティバル、こちらも音声のみでしたが115期の記念すべき船出として貴重な記録でした。 今年はいきなりチック・コリアの曲が飛び出して来てビックリ。 いつも思うのですが、選曲やアレンジはどなたが担当しているんでしょうか。 ヤバいとこ突いてきますよね(笑)。
ワタクシ事ですが、You Tubeにて京都橘の過去のレパートリーをオリジナル・アーティスト、オリジナル・バージョン(一部例外あり)で辿れるよう に整理してみました。 Kyoto Tachibana Songs Playlist として一般公開しています(E E Johnson名義)。 京都橘が演奏している曲でタイトルが判らない時などにご利用下さい。 ( Kyoto Tachibana Songs Playlist で検索して頂けるかと思います。 )
現在84曲まで捕捉していますが未だタイトル不明の曲や漏れもあるかと思いますので、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご協力の程 宜しくお願い致します。

今年も新入部員がいっぱい入って来てくれるとエエね。 盛り上げ担当の宴会部長・〇ippiさんの穴を埋める逸材を発掘するのは相当しんどそうだけど。 余談ですけどパーカス隊が被ってる黒い前掛けみたいなやつ、後ろから見たらゴキのコスプレみたいでカワエエよね(笑)……って、あんたら何て事ゆーんだ!(←お前だよ)

京都橘との遭遇

思い起こせば半年前、暇つぶしで眺めていたYou Tubeで1本の動画に思わず引き込まれて、気付いた時には大泣きしてた。 いい歳して何やってんのと言われたら返す言葉も無いんだけど、高校生の部活の様子を追ったその動画、その後改めて見返してみてもやはり大号泣…。 気持ちをリセットして、何を動揺してるんだと自らに懇々と言い聞かせ、完璧に心の平静を取り戻した時点で再々度トライしてみたが…三たび爆泣きである。  制御不能でただただガオ~ガオ~と泣き崩れるオヤジ……鏡を見るのだきゃー勘弁して欲しい光景だ、我ながら。 何にそこまで心動かされたのか、正直よく判らない。 日々の生活ストレスとか溜まってたのかな。 空腹とか関係ねーよな。 こんなに泣いたの『火垂るの墓』以来だ。 泣き過ぎてちょっと気分いいかも。 不思議と気分は晴々していた。

 

とにかく、その日から[京都橘高等学校吹奏楽部]との死闘が始まった。 一方的に絡みに行ってるだけなのだが。 彼女達の動画を片っ端からチェックしては、やはり最初の出遭いと同様 感動の涙にズブズブと沈む日々が続いている。 〇ラっちゃ先輩(108期)を筆頭に、歴代のドラムメジャーの顔と名前も自然に覚えた。 もう遥か彼方に置き去りにして来た音楽への渇望も、今や無視出来ないレベルに成長しつつある。 そう、また音楽やりたい。 ぢぢいが音楽やって何が悪いというのか。

 

ぶっちゃけ言うと京都橘が最強無敵などと過大評価している訳ではない。 より綺麗で、より表情豊かで、より繊細な音を出す高校生バンドは結構あると思う。 そもそも2000年代初頭、まだシングのステップが橘の必殺技として登場する以前の彼らの動画を観ると、アルト・サックスにせよフルートにせよ愕然とする程 繊細なソロを吹いていて、さすがマーチングの伝統校という貫禄を感じさせられた。 それでは2005年、革命的なシングが生まれた事で橘の演奏技術が劣化したのかというと、単純にそうも言い切れない気がする。 演奏スタイルの大幅な変更に伴ってピッチやダイナミクスの安定化が最優先課題にされたであろう事は想像に難くない。 常識的に考えただけでも、あれだけ飛んだり跳ねたりのリスキーな演奏にシフトしておきながら、トレーニングメニューは従来のままというのは有り得ない話だ。 その辺り、実際の練習がどのように変遷し、どんな葛藤があったのかは当事者達にしか分からない領域だが、いずれにせよ演奏スタイルに合わせて練習のベクトルも相当大きく変更せざるを得なかった事だろう。 果たしてあの激しいステップと座奏時のような繊細な表現の双方を両立させ得るトレーニング法はあるのか。 京都橘みたいなスタイルは他に殆ど無いだけに、今後も試行錯誤は続いて行くのだろう。 橘に噛み付いてくる連中は「橘は棒吹きだ」と非難し、それならば同じステップを踏みながら自分でやってみろと言われれば、苦し紛れに「そもそもステップなど始めるから悪い。 余計な事をするな!」と発狂する。 とっくに賽は投げられたのだ。 今更後戻りしてどうしろと言うのか。 批判する連中は今後も常に一定数居るだろうし橘の異端児的(笑)な立ち位置もおいそれとは変わらないと思う。 でも私は現状のパンクでジャイアン丸出しな音も大好きだし、最終的な世間一般の評価は先日のローズパレードの大歓声で証明済みだと思っているので楽観視している。 彼女達の真骨頂はあくまでも総合的なエンターテイメント性にあるのだ。  

 

そうこうしている内に卒業シーズンがやって来た。 (来なくてもいいのに。) 顧問の田中先生が以前おっしゃっていた事と記憶しているが、(橘の吹奏楽部について)「どれだけ熱くなろうが所詮は高校生のクラブ活動に過ぎない。 たかがクラブ活動。(←内容的にこんな感じだったと思います。 雑ですいません。)」  これは確かにその通りなのだろう。 3年経ったらメンバーも総入れ替えで、それはもう過去の形態とは全くの別物と言うべきだろうし。 しかし、だ。 代を重ねて過去の先輩達の演奏をイメージ出来なくなる程に新陳代謝が繰り返されたとしても、そこで演奏している彼らはやはり紛れもなく京都橘の顔をしている。 解き放つ音も常に橘そのものを体現し続けているように聴こえる。 それはまるで人の身体の細胞が一定の時を経て全て入れ替わっても、依然として[その人]の人格を維持し続けているかのように。 ただ先輩達への憧憬だけを原動力にして、殆ど何の見返りも求めようとせずにひたむきに練習に励む。 呆れる程の反復トレーニング。 そうやって彼らは次々と彼らなりの完成形ヘと自身を昇華させて、また静かにバトンを後に託して巣立って行く。 笑顔と幸せを絶えず振りまき続けてくれた彼らの前途に、どうか神様の温かな祝福がありますように。

 

1本の動画との出遭いが、思わぬ影響を与えてくれた。 今更高校生達に勇気付けられるなんて予想外すぎる展開だけど、京都橘への感謝と敬意を込めて彼・彼女達を礼讚するブログを始めようと思い立った。 が!  事はそうスムーズに運ばない。 そもそもブログって、どやってやんだべか?? 1ステップ進む毎に予想外の事態に直面して、その都度 超ハードに固形化するぢぢい。 どうしよう…全然意味分からん。 視線は一応ディスプレイに向かっているが、脳内は冬の嵐に見舞われて一面ホワイトアウト状態みたいな事になってる。 あ~もう本当にワケ分からん。 いっそ冬の嵐に包み込まれたまま、静かに逝ってしまいたい。 

次回から大好きな京都橘の話は勿論、数十年振りに復縁しそうなエレクトリック・ギターに対する歪んだ愛情の件、地元札幌のよもやま話やら ワンコ・ニャンコの話題まで、衝動のままに書き殴って行こうと思っている。 それまでにあと何回パニクったり幽体離脱したりするのか。 もう既に相当グッタリしている…ああ、ハゲ散らかしそうだ…。