札幌の空の下

私がDr.Rickの魔の手をすり抜けて、辛くも彼の収容施設から脱走してから10日が経過した。 最低な味の水薬を飲まされたり、リハビリと称する Sing,Sing,Sing のステップ・トレーニングを強要されたりで、収容施設で過ごした時間は半日程度だったとは言え、心に負った深い傷が癒される事は永遠にないだろう。 私がやりたかったのは It don’t mean a thing のステップだ。 ともあれ私は帰還した。 あと数時間遅れていたら、私だって”元”男にされてダンスしながらミッキーマウス・マーチを吹いていたかもしれない。 興味深い経験だとは思うが、今はまだその時期ではない。 私は追っ手達から逃れて、現在も札幌の某所で潜伏生活を送っている。 しかし明らかに不自然な男達の訪問は、未だ途切れる事なく続いている。 男「おい! おいっ! いるのは分かってる。 開けてくれ。」 私「誰だ?」 男「俺だ。 いつこっちに移ったんだ? なぜ知らせてくれなかった?」 私「今は色々事情があって身を隠している。」 男「そうか…分かったから、ひとまず中に入れてくれ。」 私は混乱した。 男は私の知人らしいのだが、Dr.Rick の怪しい治療プログラムによって私の記憶は部分的に破壊されているようだ。 私「合言葉を言え。」 男「待て、何の話だ?」 私「合言葉だ! “山”と言えば“川”、とかあるだろう。」 男「ああ、その合言葉か。じゃあ“山”。」 私「え?……か、“川”。」 男「よし、開けてくれ。」 私「………」 男「どうしたんだ? 開かないぞ。」 私「何か納得がいかないような気がする。」 男「一体どうしたって言うんだ? 何故俺を信用しない? とにかくここを開けろ。」 仕方なく鍵を開けると、男は上半身だけ乗り出すようにして玄関先に侵入した。 男「お前、太ったんじゃないのか?」 私「いや、むしろ痩せたと思うが。」 男「そうか、これは土産だ。」 私「…ゴミ用のポリ袋?」 男「まだあるぞ。」 私「…キッチンタオル?」 男「あと、洗剤もおまけするから新聞の定期購読してくれ。」 私「………」  なんて不穏な世の中だ。  

さて、今日は橘プレイリスト解説を1日お休みして、身辺雑記でも書き散らかしていこう。  今日の札幌はほぼ晴れているものの、空の青はラムネソーダのアイスみたいに薄い。 こちらの雪も大方片付いた。 今日は昔の仕事の後輩に頼んでいた ぢぢいの車の修理の為に、近所のスーパーの駐車場に来ている。 ぢぢいは この冬、道路角の雪山(てか、ほぼ氷の塊)に車を擦って、バンパーべっこり凹ませた。 ぢぢいの凹みっぷりはバンパーを超えてたと思う。 しかし話を聞いてくれた車大好きな後輩が「ぢぢい、俺が直しちゃるから待っとけ。」とお釈迦様のような優しい言葉をかけてくれるではないか! 持つべきものは友達だ。 捨てる神あれば広岡メアリ(←誰なんだ)。 スカスカの広い駐車場に車をとめて、あーでもないこーでもないと世間話とか交えつつバンパーを外す後輩。 裏側からホイホイと押したと思ったら、ほぼ完璧に直してくれた。 本当にこの男は何なんだ!? 唖然としてるぢぢいを尻目に「ぢぢい トランクに夏タイヤ積んでるんなら、ついでに交換しちゃる。」と片っ端からタイヤ交換してくれた。 おめー、本当にゴータマ・シッダールタだわ。 お礼に奢るからメシ食いにいくべ、と誘ってバカ話で盛り上がって帰ってきた。 神棚に奉っておきたい奴だ。 ありがとな。 おめー、最高だぞ。

世間の流れからは相当取り残されてる気がするけど、一昨日からようやく[後で見る]にほうり込みっ放しになっていたさくらパレードの動画(あと残り5本くらい)を楽しんでる。 やはり115期はDMのステップも、演奏メニューも、〇ippiの後釜の活躍振りも、全てが衝撃的だ。 約2週間後に迫ったブルーメの丘では、新入生達にとってもこんなにハイレベルな先輩達の勇姿が、衝撃やプレッシャーとなってのしかかって来るだろう。 頑張れ、新入生。