ドラムメジャーの見る夢は…

京都橘の歴代ドラムメジャー達は、1~2年生にとっては常に羨望と憧憬の対象でバンドの象徴的存在です。 それだけに1年生の秋ぐらいの段階で翌々年度のドラムメジャー指名が行われると聞いた時は、肩すかしを喰ったような気分でした。 勝手に膨らませたイメージ(と言うか妄想)では、入学から2年間の切磋琢磨を経て 抜きん出た実力やリーダーシップを認められた部員が、3年生になってから晴れてドラムメジャーに指名されてめでたしめでたし、という筋書きが出来上がっていたからです。 しかし現実にはどうも『それでは遅過ぎる』という事のようです。 1年生の段階で早々にドラメの資質に目星を付けた部員をじっくりと育成して行かなければ、いざ3年生になって部全体を統括する立場になってからでは、自分自身のトレーニングどころではないですもんね。 なるほど、確かに…… (独りで納得)。 とは言っても、入学からまだ半年程度の新入生の肩に(見習いとは言え)いきなり全国大会強豪校の代表としてのプレッシャーがのしかかって来る訳ですから、その心中は決して穏やかではないでしょう。 TV番組に取り上げられて、そのリーダーシップやカリスマ性が絶賛されて今や伝説になりつつある〇ラっちゃさんをはじめとした歴代ドラムメジャー。 その一人一人を思い起こした時に、この子達にもし一つだけ何か贈り物が出来るなら、ドラメを離れて クラリネットやフルートやトロンボーンやホルン…それぞれの担当パートで、憧れていた先輩と同じように楽器とダンスに思う存分に没頭したり満喫したり出来る2年間分の夢(一晩で効率的に完結するヤツ 笑)をプレゼントしたい気がします。 今年のベネフィット・コンサートの動画を観ていたら、ラストで全員笑顔で手を振る中、一人だけ口を『へ』の字に結んで半ベソで涙を堪えてたドラメの〇ンさんが(笑)。 だから貰い泣きするから やーめーれー(笑)。 背負い続けてきたものの重さを考えると仕方ないよね……見なかった事にしときます。

 

さて、京都橘高校。 校名にもしっかり表記してるぐらいだから間違いなく京都の学校ですけども、ご存知の通り同じ京都繋がりって事でタイガースの『シーサイド・バウンド』もレパートリーに入ってます。 人気という面では当時のGS(グループ・サウンズ)ブームのトップに君臨していたバンドで、京都人達もさぞかし鼻が高かった事でしょう。 別に妬んだり僻んだりして言う訳じゃないですけど、うちらヒグマ王国にだってね、えーその…い、一応いたんですよ、地元札幌出身のGS。 キッパー*っていうバンドで……って、ねぇ何で皆そんなに後ずさりしてんの? 悪かったよ! どーもすいませんでした! 書くんでなかったわ! 俺だって当時子供心に「う~わ、何か垢抜けねー…つーかクッソ田舎くせーGS!」って思ったもん、正直。 『*まなすの恋』とか言う曲のタイトル聞いた時点で終わってるなと思ったし(何か他に題材なかったんか…ハマナスって…)、曲聴かされたら何だかもうGSの皮を被ったムード歌謡でクラクラ立ち眩みしたもね。 あー…札幌ダメだと思った。 今でも札幌の暗黒の歴史になってて、この話題振られると札幌市民はみんな涙目でしらばっくれて全力で逃げて行きます。 頂点のタイガースに対して、ド底辺の*ッパーズ。 惨め過ぎて涙も涸れた…。 頭が痛いよ……きっ*ーず…。 でも、あの頃は猫も杓子もGSだったから、ムード歌謡崩れだろうがお笑い崩れだろうが、とりあえずエレキギター持たして何か演らしとけみたいな安易なバンドが札幌に限らず全国に溢れ返ってたと思います。 そんな飽和状態がいつまでも続く訳もなく、GSブームは2~3年で呆気なく終りました。 

愛するーアーニーター…兄太~!! (←大仁田~!!でもギリいけそうだな…)

※意味分かんない子は『ワイルド・ワンズ 愛するアニタ』で検索だ、急げ!(←つまんねーからやめとけ)

 

先日You Tubeに投稿された動画に何と1993年の橘のパレードがありました。 曲はお約束のDown by the riversideですが、さすがに25年前となると現在とは幾つかの相違点があって、間違い探しクイズが出来そうです。 真っ先に気付くのはやはりソックスと靴が白い所ですが、これは2005年にシングのパフォーマンスが誕生する辺りまで引きずっていたので、比較的見慣れたスタイルですね。 今回初めて見たのは全員が白手袋を付けていた点と、カラーガードの小娘どもが 、ふざけた事にヒールがやや高めの白ブーツみたいなのを履いてて…ちっ!……このアマ~…小癪な真似しやがって! どこで色気付きやがったんでしょうか。 カラーガードは罰としてその靴履いて校庭で10分間グルグルやって来なさい!  本番は一回やねんで!(←意味分からん)  後もう一つキッチリと告発しておきたいのは、よりによってドラムメジャーが何かフサフサした鳥の羽根みたいなのが付いたマーチングバンド風の帽子かぶってた事 (←マーチングバンドだからいいんだよ)。  あと、パーカス隊は通常通りゴキのコスプレだから異常なし (←ヤツらをこれ以上刺激するな……)。

 

しかし京都橘の古い動画を観ていていつも驚くのは、2005年のシングに向けてあらかじめ『それ』が起こる事を潜在的に予期していたかのように、どんどん下地が出来上がって行ったという事実だ。 逆説的な言い方になるがシング1曲だけで一足飛びに橘がユニークな存在になった訳ではない。 軍楽隊を源流とするオーソドックスなスタイルが殆どを占める国内のマーチングバンドの世界で、京都橘はそんな主流派とは距離を置いた風変わりなエンターテイメント志向のバンドとして元々特異な位置付けにあったのだ。 そんな“異端児”の決定的な変容を促す触媒がシング・シング・シングだった訳だが、準備万端整っていたこの高校生達にとって、それは決定的と言うよりはむしろ仕上げの小さな一押しに過ぎなかったのかもしれない。

原 信夫とシャープス&フラッツ

1年前だったら絶対スルーしてました。 「あー、昔よく歌謡曲の番組でバックバンドやってたよねー」程度の認識だったから。 橘のシングにハマってからベニー・グッドマンのオリジナル・バージョンや最近のUSスウィングバンドのシングとかも色々聴いてみて、どれもそれぞれカッコエエなーとは思ったんだけど 橘のえげつない躍動感に慣れ過ぎてるせいか 、心の奥底の方で『へっへっへぇ~!…本当はもっとキッツくてヤッベーやつあんだろー? 出せよぉー、ふぁっきゅー!(中指タテ~) きるゆー!(親指サゲ~)』的な事を考えて悶々としてました。 (←このぢぢいはジャンキーか。)  そして辿り着いたのが表題の原 信夫とシャープス&フラッツだった訳で。 期待度を正直に書くならば中の下。 『歌謡曲のバック』という小遣い稼ぎのアルバイトが余計な先入観を呼んだ(まぁプロですから小遣い稼ぎなんかじゃないんですけどね)。 しかし、本職のスウィングに戻ったらとんでもない手練れの職人集団なのである。 なるほど、これが玄人なのかと思い知らされた。 派手過ぎず賑やか過ぎず、大暴れする訳でもない。 息詰まる緊張感、気を抜いた瞬間に殺られる、そんな戦闘空間に放り込まれた気分だ。 ここで橘流に『きゃあ~!』とか嬌声を上げてみたい衝動に駆られる。 恐らくメンバー総出でフルボッコにされるに違いあるまい。 スイカみたいに腫れ上がった顔が脳裏をよぎる。 カニ食いたい。 道民の主食はカニでもいいような気がしてきた。 最高だよ、シャープス&フラッツ。 本当に惜しい事に、とっくに解散していたのだが。

 

さて、6年前もえらい騒ぎだったけど今年も大盛況でしたね~、ローズパレード。 期待に胸膨らませて某アマ*ンのライブ配信を観た方々はその内容が相当アレだったらしくてブーイングの嵐になってたようですが、そもそもア*ゾンがそんな企てをしてた事すら知らなかった私は、たまたま明け方に目覚めて、たまたま開いてみたYou Tubeで、おろ? 何かライブ配信やってるみてーだ。 何だべ? と思って観てみたら、又してもたまたま京都橘がやって来る場面でしたとさ。 何だろう、やっぱり何て言うか、こう……日頃の行いの…差? みたいな?ほ~っほっほっほ! やーねー、もう! いやホンット参るわ(笑)       6年振りの凱旋パレード…もはやどっちが母国だか分からんような歓迎を受けて(実際、米NBCテレビは京都橘をカリフォルニアの高校と全力で誤表示してました。) オレンジ集団がパレードしてくる光景だけで、ぢーちゃんもう胸一杯です。 生きてて良かった。

一番美味しそうなロケーションを見定めてマリオブラザーズからブワッとフォーメーションが拡散、全員がステップしながら腕を大きく振り始めた瞬間に沿道はもう悲鳴混じりの大歓声に包まれてます。 もう お約束ですからね。 

そう、江戸時代から続く ええじゃないか運動! (←おい!)

いや、百姓一揆!! (構わず先へ進め。)

さすがOB・OGを動員して200名以上の大所帯バンドにパワーアップしただけあって、音の厚みや迫力がえらい事になってる。 バスドラの地響きなんか、殆ど放送事故レベルだ。 それでなくても日頃から橘のパーカス隊はやかまし過ぎると絶賛の嵐なのに(←………)。 その一方で、2012年と比較してやや気になった事が…。

以前は各パートが渾然一体となって『一つの音楽』として飛び込んで来ていた音の纏まり方が、今回は今イチだったという印象を受けた点。 演奏そのものの問題ではなくて、あくまでも音響面での問題なのだが。

増員してバンドの隊列全体の長さも相応に伸びたのかもしれないが、固定位置で録画された動画を見較べてみると、バンドが移動して行っても比較的安定して曲全体のアンサンブルが伝わってきた2012年に対して、今年は移動位置につれて各パートの展示ブースを次々に渡り歩いているような印象で、多少違和感が残ったように思う。 目の前で裏メロのパートが一所懸命に頑張ってくれているのに、肝心の主旋律パートの音が遠過ぎて伝わって来ないのは、何としてももどかしかった。 各パートのレイアウト変更等でこういう問題がどの程度改善できるのか部外者としては測りようも無いのだが、今後もしも又こんな大人数で演奏する機会が有りましたら…対策の方ヨロシクね。 ぢぢいのお願い。 うふ♥ (←サイテーだな)

 

2012年にせよ今年にせよ、ローズパレードの動画観てると沿道のアメリカ人オバちゃん達が橘のパフォーマンスを「エエやんけ!」って褒めてくれてる声が聞こえてきたりしますよね。 そーすると何かこう自分が褒められてるような気になって来て、結構気持ち良かったりするんですが

やっぱりあの、英語なんで理解してストン!とお腹に落ちるまでにタイムラグもあるし、マシンガントークみたいな勢いでガーッとまくし立てられると、??マーク飛ばして凍りついてる間に50mぐらい後方に置き去りみたいな孤独感を味わったりするしね。 ホワ~イ? ちょっと待ってよ アメリカじーん! もーちょっと、こう、おもてなしの…(以下略)

「Yeah!  You’re  sweet!」  よ…よーすいー。 井上 陽水? 夏が過~ぎ~風あ~ざみ~

「Wow!  Amazing!」   あめーじん。 いや、多分雨は降らんべ。 

「Incredible!」  いんく…れーでぼー。  れでー…ぼー…でん? アイス食い…たい?

「Awsome!」  大…寒…小寒。 むしろあっつそうですけど…。 

「Adorable!」  あ、どーろぼー! どどどどどら!? ケーサツ呼ぶか?

「Cool!」    いや、いきなり食う!ったって何も食うもんねーし!

「Cute!」    坂本。 上を向~ふ~いて~歩こぅおぅおぅお~

パレードの動画で拾い集めた称賛の言葉、耳についたのでこんだけあったし、バンドフェストで司会のおっちゃんが言ってた「Absolutely  outstanding!」ってのもありましたね。 きっちり覚えといて今度自画自賛する時に使おうと思います。

ヒグマの国

どーも。 お世話んなっております。 皆さんとこはアレっすか、もはや春~みたいな感じ?  雪なんてねーよーみてーな? けっ! そら結構ですこと!  羨ましーったらないわよねーだ、本当にクソがクソがクソがぁ! もー、ぢーちゃん明け方からず~っと雪かきだよ。 真っ白に燃え尽きたわ… もうじきお星さまになるの~、うふふ~♥…って、朝からやさぐれ過ぎて壊れました(←元から…)  ぢぢいんとこ札幌なんで、雪解けはまだまだ先です。 いっちばん酷かった時なんて(40年ぐらい前かな)、雪解けも完全に終わって油断しまくってた5月5日の子供の日に、いきなりボタモチみたいなデカくて湿った雪がわっさわさ降って来て大パニックになった事あったもね。 有り得ねーしょ? 雪一粒がボタモチだからアッという間に冬景色だし、情け容赦なく降り続くもんだからバスもタクシーも走れなくなって最低な1日でしたわ。 たまたま街に遊びに出て脳天気にはしゃいでたワタクシ(←とことん運に見放された幸薄い男)は、夕方6時頃バスに乗って普段なら1時間で帰宅できる所が その日は家に辿り着いたの夜中の2時過ぎですよ。 翌日は寝不足でずーっと怒りの立ちくらみ状態、ちょっと気を抜くと一緒に魂も抜ける~みたいな(怒)。                              こんな話を書くと、あーやっぱり北海道って人外魔境なんだーとか、札幌に転勤=見せしめの左遷=人生オワタ とか、大通り公園では市民が ヒグマととっ組み合いの喧嘩してるらしい、とかそーゆー誤解されるかもしれんけど、札幌ええとこですよ。 確かに冬んなると雪ウザいけどさ、雪ぐらいナンボのもんよ(←冒頭で泣きごと言いまくって八つ当たりしてたの誰だよ)。 転勤で札幌にやって来てガックリ肩落としてたサラリーマンだって、いざ3年ぐらいこっちで暮らしたら戻る時みんな大泣きするんだから (ひょっとして歓喜の涙か? そーなのか? そんなに厭だったのか? ぢーちゃん怒んないから正直に言ってごらん? シバくぞコラ! )。 ただ、一応念の為に言っとくと、あさって方向の偏見というか先入観みたいなの抱えた観光客の方も、ねぇ…何なんでしょーか。 曰く「北海道の人達はカニなんて毎日食べてるから、珍しくもないだろうけどぉ」   食ってねーよ! 何で毎日カニ食わなきゃなんねーんだよ! 人をカニクイザルみたいにゆーな! 道民の主食はカニか! 殻ごとバリバリ食うと思ってんのか! 野獣か!? なぁ!?

前フリが長くなりましたけども、ちゃんと京都橘の話もしますからね。    橘の動画を観る時に楽しみにしてる事の1つに、パレードにくっ付いて[ぶらぶら散策して見知らぬ町並みを眺めてる気分を味わえる]っていうのがあるんですが、皆さんはどうですか? えーと、例えばさくらパレードとか観てるとアーケードの商店街が出て来て、おお! うちらのヒグマの国で言えば狸小路みたいな感じかねー、ゾゾゾ(茶を啜る)……おお! 前方に酔っ払いのぢぢいが現れたねー。 仲間になりたそうにこちらを見ているねー。 おお! 注意しに行ったら威嚇されてシバかれそうになったねー。 デンジャラスなぢぢいだよねー、ゾゾ(茶を…) みたいな、緊張感のカケラも無いような自堕落な態度で観てる訳ですが。 実写版ぐでたま的に。 こんなグッタリしたぢーちゃんでもシングシングが始まったりすると、ノリノリでくねくね動き始めたりもするんですよ。 すぐに電池切れて静かになりますけど。 今も動画流しながら書いてて丁度バンドフェストでトラックをパレードしながら退場して行く場面ですが、シングの冒頭  ドラムメジャー3人衆の 「そこのけ!  そこのけ~!」みたいな傍若無人感、ホンット大好きです。 お前らジャイアンとスネ夫か! いじめっ子か!と、シャープなキレで突っ込みたくなるし。                         おーいみんな見てくれー、オレンジのヤクザだぞー! ……この暴走っぷりは誰にも止められないわー。 躍動感の塊が押し寄せて来るみたいな。 やっぱり若さって凄い。 ……う…羨ましくなんかないやいっ!(←涙目)     それにつけても橘の導火線に火を点けたS 君、取り返しのつかない事やらかしてくれたよね(笑)。 この始末どーすんの(笑笑)。 シングシングという選曲にしても この曲で初めてぶち上げたステップの基本形にしても、余りにも完成度が高過ぎて余りにもインパクトもデカ過ぎて、橘の後輩達は十数年経った今もこの曲を超えられずにいるよ。 S 君だけでなくて同期メンバー達みんなで意見を出し合って磨き上げていった結果、今の破壊力を装備してしまったんだろうとは思うけど、ここは一つ代表して男らしく責任取りなさい。 切腹を申し付ける(笑)。  

ただ、田中先生の企みなのか橘のシングはよくスウィング・スウィング・スウィングを混ぜ込む比重を変化させたり、シングに行くと見せかけてあっさりと他の曲に逃げ込むようなあざといフェイント仕掛けてくるから、やっぱりマンネリに陥らないような工夫は絶えず考えてんだよね、きっと。 よく橘をディスる連中のターゲットにされる田中先生や横山コーチだけど、どちらか一方でも欠けたり入れ替わったりしたら向こう数年間は立ち上がる事も出来ない位の壊滅的なダメージ喰らうような気がする。 全国レベルの強豪校って、やっぱり指導陣がそもそも凄いんだと思うわ。 お二方とも、今更逃げようとか変な気起こさないで頑張って下さいね。

 

 

卒業と入学と…

さて、前回も書いた通り早速だけど京都橘である。 You Tubeで彼女達の動画を適当に選択して頂きたい。 ポテチ食いながらスマホ弄ってるキミ、画面ギトギトぢゃないか! そらヤベーだろ!  動画を選んだら注目して欲しいのはコメント欄だ。 毎回必ずと言って良い程の頻度で、泣きました・涙しました・ええ号泣しました みたいなオヤジ共の悲痛な声が紛れ込んでいるのである。 ね、居るっしょ? は? 居ないだと? …もーいい! キミにはガッカリだ!
このようにオヤジを泣かす柑橘系悪魔共の鬼畜な所業に納得して頂けたと思うが(←何て雑な展開なのだろうか)、何故毎回オヤジばかりメソメソ泣くのか? 逆に何故BBAは泣かないのか? という点について深く考察してみた結果、一つの仮説を導き出すに至った。 名付けて[ぢーちゃん達は孫ムスメがメンコくてしゃーないから説]である。 説得力あり過ぎだから納得して頂けたに違いない(←おい)。 え? じゃあBBAはどーなのって?…もーいいっ!! キミらには本当にガッカリだよっ!(←答えれ)

3月。 年度替わりの時期である。
新しい出会いに期待が高まる一方で、切ない別れの季節でもある(゚ーÅ)ホロリ 先日You Tubeでオレンジカフェさんがアップロードしたローズパレード報告演奏会を聴いて又しても泣かされた。 ドラメの〇onさんが義足で頑張り通したflの〇laraさんの3年間を労う言葉を掛けている内に 感極まってしばし絶句……長い長い沈黙……あー駄目だー貰い泣きするー、やめれー苦しー死ぬー…(号泣)。
tpやスーザのお兄ちゃん達も卒業なのかな? いつもシロフォンとマルチタムで髪振り乱して大暴れしていた〇ippiさんも居なくなると火が消えたように寂しくなりそうです。 膝の故障に泣いてローズパレードの一部にしか参加出来なかったカラーガードさん、バンドフェストでもパーカス隊の傍らにしょんぼりと佇む姿が余りにも切なくて胸が痛みました。 悔しい思いをした分、神様はいつかきっと帳尻を合わせてくれますよ。
114期の皆さん、3年間本当にお疲れ様でした。
バンドフェストやローズパレードでのあなた達のパフォーマンス、最高でした。 日本の代表として頑張り抜いたあなた方を誇りに思います。

同じくオレンジカフェさん投稿の関西ステージマーチングフェスティバル、こちらも音声のみでしたが115期の記念すべき船出として貴重な記録でした。 今年はいきなりチック・コリアの曲が飛び出して来てビックリ。 いつも思うのですが、選曲やアレンジはどなたが担当しているんでしょうか。 ヤバいとこ突いてきますよね(笑)。
ワタクシ事ですが、You Tubeにて京都橘の過去のレパートリーをオリジナル・アーティスト、オリジナル・バージョン(一部例外あり)で辿れるよう に整理してみました。 Kyoto Tachibana Songs Playlist として一般公開しています(E E Johnson名義)。 京都橘が演奏している曲でタイトルが判らない時などにご利用下さい。 ( Kyoto Tachibana Songs Playlist で検索して頂けるかと思います。 )
現在84曲まで捕捉していますが未だタイトル不明の曲や漏れもあるかと思いますので、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご協力の程 宜しくお願い致します。

今年も新入部員がいっぱい入って来てくれるとエエね。 盛り上げ担当の宴会部長・〇ippiさんの穴を埋める逸材を発掘するのは相当しんどそうだけど。 余談ですけどパーカス隊が被ってる黒い前掛けみたいなやつ、後ろから見たらゴキのコスプレみたいでカワエエよね(笑)……って、あんたら何て事ゆーんだ!(←お前だよ)

京都橘との遭遇

思い起こせば半年前、暇つぶしで眺めていたYou Tubeで1本の動画に思わず引き込まれて、気付いた時には大泣きしてた。 いい歳して何やってんのと言われたら返す言葉も無いんだけど、高校生の部活の様子を追ったその動画、その後改めて見返してみてもやはり大号泣…。 気持ちをリセットして、何を動揺してるんだと自らに懇々と言い聞かせ、完璧に心の平静を取り戻した時点で再々度トライしてみたが…三たび爆泣きである。  制御不能でただただガオ~ガオ~と泣き崩れるオヤジ……鏡を見るのだきゃー勘弁して欲しい光景だ、我ながら。 何にそこまで心動かされたのか、正直よく判らない。 日々の生活ストレスとか溜まってたのかな。 空腹とか関係ねーよな。 こんなに泣いたの『火垂るの墓』以来だ。 泣き過ぎてちょっと気分いいかも。 不思議と気分は晴々していた。

 

とにかく、その日から[京都橘高等学校吹奏楽部]との死闘が始まった。 一方的に絡みに行ってるだけなのだが。 彼女達の動画を片っ端からチェックしては、やはり最初の出遭いと同様 感動の涙にズブズブと沈む日々が続いている。 〇ラっちゃ先輩(108期)を筆頭に、歴代のドラムメジャーの顔と名前も自然に覚えた。 もう遥か彼方に置き去りにして来た音楽への渇望も、今や無視出来ないレベルに成長しつつある。 そう、また音楽やりたい。 ぢぢいが音楽やって何が悪いというのか。

 

ぶっちゃけ言うと京都橘が最強無敵などと過大評価している訳ではない。 より綺麗で、より表情豊かで、より繊細な音を出す高校生バンドは結構あると思う。 そもそも2000年代初頭、まだシングのステップが橘の必殺技として登場する以前の彼らの動画を観ると、アルト・サックスにせよフルートにせよ愕然とする程 繊細なソロを吹いていて、さすがマーチングの伝統校という貫禄を感じさせられた。 それでは2005年、革命的なシングが生まれた事で橘の演奏技術が劣化したのかというと、単純にそうも言い切れない気がする。 演奏スタイルの大幅な変更に伴ってピッチやダイナミクスの安定化が最優先課題にされたであろう事は想像に難くない。 常識的に考えただけでも、あれだけ飛んだり跳ねたりのリスキーな演奏にシフトしておきながら、トレーニングメニューは従来のままというのは有り得ない話だ。 その辺り、実際の練習がどのように変遷し、どんな葛藤があったのかは当事者達にしか分からない領域だが、いずれにせよ演奏スタイルに合わせて練習のベクトルも相当大きく変更せざるを得なかった事だろう。 果たしてあの激しいステップと座奏時のような繊細な表現の双方を両立させ得るトレーニング法はあるのか。 京都橘みたいなスタイルは他に殆ど無いだけに、今後も試行錯誤は続いて行くのだろう。 橘に噛み付いてくる連中は「橘は棒吹きだ」と非難し、それならば同じステップを踏みながら自分でやってみろと言われれば、苦し紛れに「そもそもステップなど始めるから悪い。 余計な事をするな!」と発狂する。 とっくに賽は投げられたのだ。 今更後戻りしてどうしろと言うのか。 批判する連中は今後も常に一定数居るだろうし橘の異端児的(笑)な立ち位置もおいそれとは変わらないと思う。 でも私は現状のパンクでジャイアン丸出しな音も大好きだし、最終的な世間一般の評価は先日のローズパレードの大歓声で証明済みだと思っているので楽観視している。 彼女達の真骨頂はあくまでも総合的なエンターテイメント性にあるのだ。  

 

そうこうしている内に卒業シーズンがやって来た。 (来なくてもいいのに。) 顧問の田中先生が以前おっしゃっていた事と記憶しているが、(橘の吹奏楽部について)「どれだけ熱くなろうが所詮は高校生のクラブ活動に過ぎない。 たかがクラブ活動。(←内容的にこんな感じだったと思います。 雑ですいません。)」  これは確かにその通りなのだろう。 3年経ったらメンバーも総入れ替えで、それはもう過去の形態とは全くの別物と言うべきだろうし。 しかし、だ。 代を重ねて過去の先輩達の演奏をイメージ出来なくなる程に新陳代謝が繰り返されたとしても、そこで演奏している彼らはやはり紛れもなく京都橘の顔をしている。 解き放つ音も常に橘そのものを体現し続けているように聴こえる。 それはまるで人の身体の細胞が一定の時を経て全て入れ替わっても、依然として[その人]の人格を維持し続けているかのように。 ただ先輩達への憧憬だけを原動力にして、殆ど何の見返りも求めようとせずにひたむきに練習に励む。 呆れる程の反復トレーニング。 そうやって彼らは次々と彼らなりの完成形ヘと自身を昇華させて、また静かにバトンを後に託して巣立って行く。 笑顔と幸せを絶えず振りまき続けてくれた彼らの前途に、どうか神様の温かな祝福がありますように。

 

1本の動画との出遭いが、思わぬ影響を与えてくれた。 今更高校生達に勇気付けられるなんて予想外すぎる展開だけど、京都橘への感謝と敬意を込めて彼・彼女達を礼讚するブログを始めようと思い立った。 が!  事はそうスムーズに運ばない。 そもそもブログって、どやってやんだべか?? 1ステップ進む毎に予想外の事態に直面して、その都度 超ハードに固形化するぢぢい。 どうしよう…全然意味分からん。 視線は一応ディスプレイに向かっているが、脳内は冬の嵐に見舞われて一面ホワイトアウト状態みたいな事になってる。 あ~もう本当にワケ分からん。 いっそ冬の嵐に包み込まれたまま、静かに逝ってしまいたい。 

次回から大好きな京都橘の話は勿論、数十年振りに復縁しそうなエレクトリック・ギターに対する歪んだ愛情の件、地元札幌のよもやま話やら ワンコ・ニャンコの話題まで、衝動のままに書き殴って行こうと思っている。 それまでにあと何回パニクったり幽体離脱したりするのか。 もう既に相当グッタリしている…ああ、ハゲ散らかしそうだ…。